'05年・スイスの南北と西の端
05-1.<< 8/8(月) ルガーノから北上、ルツェルンへ >>
きのうの日中、ロカルノの町を歩いた折、

国際映画祭の会場と思われるところに横断幕があり、カメラマンが2、3いた。

それは、目に付いていた。が、その夜が、授賞式だとは知らなかった。


けさ起きてから、ニュースを見ようと、テレビをつけ、

当地ティチーノ州の地方局と思われるチャンネルにまわしたら、

かの、きのう通った広場が、黒山の人だかりである。

今年の受賞者が、嬉々として、ヒョウをかたどったトロフィを受け取っていた。
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ルガーノ発8時10分のチサルピーノ(Cisalpino)に乗る。

これはミラーノから来る国際列車だが、これにも予約なしで乗り、

それでも、ゆうゆう、席にありついた。

座席の造りが TGV に似ていて、乗り心地は快適である。

やはり今朝のテレビで、アルプスの山々に新雪が積もったことを伝えていた。

列車が峠を、今度は南から北へと抜けるとき、頂きが白くなった峰が、そこここに見えた。


ルツェルンの手前、Arth-Goldau での乗り換え時間は、たったの3分である。

今回の旅行の前、6月の末ごろだったか、日本で、

スイス国内の列車の発着や所要時間を、インターネットで調べた。

スイス連邦鉄道(SBB)のHP <http://www.sbb.ch> での検索はスムーズだった。

反応が早くて、調べるのがとても楽だった。

検索画面で、必要事項を入力すれば、たちどころに、十分な情報が得られた。

それには、乗り換えの際の到着および発車番線をも載せてある。

そして、乗り換え時間が5分とか、今日の「ルガーノからルツェルンへ」の場合のように、

たったの3分という連絡の列車をも載せている。
この時間では荷物を持って移動するには難しいのではないか、と少し危惧していたのだが、

心配は無用だった。

運行は時間通り、乗り換えは、4番線から5番線へと同じホームでの移動で、

じゅうにぶんに間に合った。
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スイス国内を列車で旅行していると、電車や機関車の横腹に、また駅舎の看板にも、

SBB CFF FFS」 という文字が表示してあるのが、目に付く。

これは「スイス国鉄」の意の短縮文字で、

SBB
(エスベーベー)は、ドイツ語で、Schweizerische Bundesbahnen、の略語、

CFFはフランス語で、Chemins de fer fédéraux suisses を略したもの。

FFSは、イタリア語のはずで、もとの語は、これは推測だが、

Ferrovie della Federazione Svizzera というのではなかろうか。
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ルツェルン駅の地下で、ルツェルン駅発着の小型の時刻表を手に入れる。

この種の時刻表は、列車での旅行には重宝なので、毎回、初めての駅に着くたびに貰ったが、

すぐ見つかる場合と、有り場所を探したり、ひとに聞かないと見つからない、こともあった。

まだ時間が早いので、ホテルでのチェックインはできず、

フロントのオネエチャンに教えられ、荷物だけ、すぐ近くの同じ系統のホテルに預ける。
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町へ出る。(南のルガーノから)北へ戻ったら、本当に寒い。

回りを見ると、やはり、ほとんどの人が長そでの服、セーターなどを着ている。

でも、天気はよく、日中になると、歩き回るには最適である。
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