|
14.ボルドー
|
|
空はどんよりしているが、さいわい、雨は上がっている。
8時半に外出。
サント・クルワ教会の脇を通り、サン・ミシェル寺院へ。
このあたりの小路の雰囲気が、なかなかよい。
ヴィクトル・ユーゴ通りに出る。
グロス・クローシュを過ぎてから、右に折れて、北上し、
コメディ広場で、また右折し、証券取引所のところに出て、
そこから、ガロンヌ川の左岸沿いに、さらに北へゆき、
カンコンス広場で、向きを変えて、西へ横切り、
ジロンド派のモニュメント、ガンベッタ広場を経て、サンタンドレ大聖堂へ。
その後また北上する。
今日は、もうすでに6、7キロは歩いた、気がする。
足の裏が、ヒリヒリしてきた。
途中で、ソンドイッチと、一種の焼き菓子(名前は忘れた、
釣鐘型で、シナモンの香りが強く、こしが強くて、ネチッこいモチ風だが、
味はなかなかいける)を買い、
公園(ジャルダン・ピュブリック)でひと休み。
静かで落ち着いた公園である。
|
〜〜〜〜
|
きのう見つけた大型スーパーで、
18.20 € のサンテミリオン、26.91 € のサンテステフ、その他もろもろを仕入れる。
やはりきのう立ち寄ったファーストフードの店で、
バゲットに、タマネギとトマトとハンバーガーを、挟んでもらう。
焼いているあいだ、そのまま待っていると、
イギリス人(と思えたが)のオバサンが、
パンの種類と、なかに入れてもらう具の注文で、苦労している。
店の兄チャンに、「フランス語で注文するのは、むずかしい」と言っているので、
「私もそうだ」と口を挟んだら、
「英語にはない発音があるので、むずかしい」ということだった。
「でも、たいてい、ラ・ラとラをください、と言えば通じます。
これはインターナショナルですから」と、いささか乱暴な話になった。
できあがったソンドイッチを受け取り、かのご婦人に挨拶をして、店をあとにする。
見ると、ご亭主が、店の前のテーブルで、所在無げに座って、待っていた。
|
〜〜〜〜
|
折しも、今日の『ル・フィガロ』の第一面の見出しに、
「ぶどう園経営者の苦渋」の記事が載っていた。
内容は、「このまま好天気が続けば、
ボルドーでは、去年よりも、収穫が 800 000エクト (ヘクト) リットルも増加し、
ブルゴーニュなどでは、生産が15%の増加する、予定だが、
ひとびとは、生産過剰を恐れている。
なぜなら、フランスワインの売れ行きが悪いからである。
フランス国内では、この20年間で、ワインの消費が約50%も減少し、
かつ、今も減り続けている。
|
外国では、フランスワインは、
新世界のワインによって激しく攻撃されている、」
云々。 |
|
from: LE FIGARO, le mardi 17 août 2004
|
|
〜〜〜〜
|
今日の乾燥ソシソン (sausisson sec pur porc) は、値段の少し高い方を選んでみた。
半径が5センチぐらいで、固めで、
全体が、紐で、網の目状に、がんじ搦めに縛ってある。
いや、網状だが、食べるときに、端を広げると、
紐は、少しづつ、ほどけるようになっている。
今日のが、やはり、今までで、いちばん味がよい。 |
|
|
|