'04年・フランス漫歩の巻
02-2.エッフェル塔まで歩く(suite)
エッフェル塔は、その4本の脚のそれぞれに入口がある。
列の長さが比較的短いと思われるところに並ぶと、10分ほどで入れたが、
ここは歩き専用の入口で、2階までということだった。
3階まで歩いて登りたい、と言うと、断られた。
2階から3階へは、エレベータのみだった。歩いて登るわけにはゆかない。
それでも、2階でも、じゅうぶんによい眺めであった。
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帰りの電車の乗り場はどこかと、地図を見ると、
すぐ近くにエルゥエール(RER)の駅がある(シャンドマルス)。
そこから乗るが、乗客はあまりいない。
二つ目の駅(アンヴァリット)に着くや、車掌が回って来て、この電車はこの駅止まりだと言う。
別な電車に乗り換えるものと思い、地下の構内を、言われた通りの方向へ歩く。
だが、どうも少し様子がおかしい。
同じ路線の電車を乗り換えるのに(そう思い込んだ)、あらぬ方向へ歩く必要はないはずだ。
不審に思い、駅の係員の何人かに、
「サンミッシェルに行きたいのだが、どの通路へ向かうべきか」を聞いたが、
答えは、いずれも同じで、Sortie(出口)の方を指して、そちらへ行ってくれ、とのこと。
しょうがないので、言われた通り路上に出た。
もう一度そこにいた係員に聞くと、かなたのバスに乗るように、と言われた。
そこには代替バスが待っていた。そういうことだった。
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初めての町をバスで運ばれると、どこを通っているのか、場所が、まるでわからない。
放送もないし、運転手からも遠い。
エッフェル塔へ向かって歩いたときは、セーヌ沿いの道だった。
バスのコースは、それとはぜんぜん違う。
どうやら、想像するに、サン・ジェルマン大通り(ブルヴァール・サン・ジェルマン)に入って、

東進しているようだが、どの辺まで進んでいるのかはわからない。
ある停留所でかなりの乗客が降りようとしているので、そのうちの一人に、
サン・ミッシェルかどうかを確認し、こちらも皆といっしょに、バスを降りる。
降りた場所は、ブルヴァール・サン・ジェルマンとブルヴァール・サン・ミッシェルとの

交叉点の近くのようだった。


The route maps above & below: from "Paris et environs - RER, train et métro"
Conception et réalisation: SNCF
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塔に向かっていたときから雨がパラついていたが、いまは少し強い降りになってきている。

RERとメトロ兼用の入口が見えた。

階段を降りて、また駅員に、東駅に行くにはどれに乗ればよいかを聞くと、B線に乗れ、と言う。

このB線は北駅は通るが、東駅は通らない。

が、北駅で乗り換えれば、東駅はすぐなので、言われた通りB線に乗った。

B線は地下鉄と違い、駅数が少ないので、速い。

北駅は、乗ってから二つ目の駅で、あっという間に着いた。

このとき、ホームの駅名表示は「パリ北」(Paris Nord)と出ていた。

こちらの頭には、北駅は Gard du Nord としかなかったので、

電車が停まっても、まだ北駅ではないと思い込み、

悠長に構えて、座っていた。

娘に、「着いたんじゃないの」と指摘された。

パリ北(部 ) ?  はっと思い当たり、慌てて降りた。

あやうくパリの北の郊外へ連れて行かれるところだった。

RERでゾーンオーバーをすると、少し面倒なことになる。
縦のブルーのラインがRERB線)
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