'03年・イタリア徘徊の巻
4.カラカラ浴場とポーポロ広場
今日は5時半に起床。いつもは6時。
予報では、最低気温が22度、最高気温は37度。
朝食は7時、これはいつものこと。
やはりアランチャータとカッフェラッテ(ミルクコーヒー)がうまい。
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8時15分に外出する。連日、雲ひとつなし。
テルミニ駅まで、慣れたら、たったの5分。
歩いている途中、幼い子供を連れた女の物乞いにせびられる。
無慈悲な仕打ちだが、邪険に断る。
地下鉄乗り場前の、いつもの新聞売店のオヤジから1日券を3枚買う。
機械で買うのは止めにした。
小銭ばかり、予め用意していたものを渡し、
「合っているか?」
「ぴったりだ、グラーツィエ。」
リーネアB に乗り、チルコ・マッシモで下車。
カラカルラ浴場へ行こうとするも、またもや方向が怪しい。
バス停にいたオバサンに聞く。
「向うの大きな通り Via Terme di Caracalla を右へまっすぐ行けば、すぐ。」
ついで、チェルキ通りを15分ほど歩き、

真実の口(Bocca della Verià)広場そして Tempio di Vesta を見、

チェルキ通りと平行に走るチルコ・マッシモ通りを通って駅まで戻る。
メトロポリターナの入口が見えたので入るが、テルミニとは逆方向の駅の表示しかない。
聞くと、
「この階段を上がり、道路を横切り、左のメトロポリターナの階段を下りろ。」
テルミニで乗り換え、リーネアAのフェラミーニオ駅で下車する。
ポーポロ門(ポルタ・デル・ポーポロ)をくぐり、ポーポロ広場へ。
広場から、南方面へ三方に伸びる道のうちの真ん中、コルソ通りに入り、少し行くと、

バール何とかとある。
中を覗くと、アルコ−ル類の他に、パニーノ、ピッツァ、トルタがおいてあった。
ポーポロ広場の東、ピンチョ(の丘)に上がる。
ここから見えるヴァティカーノ方面の景色もなかなかよい。
ナポレオン広場の噴水前のベンチで休む。
ポモドーロ、ルッコラ、モッツァレラ、プロシュット・コット(調理ハム)をのせた

シンプルなピッツァだが、なかなかにおいしい。
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バラの花の束を抱えた、花売りの若者がやってきた。
目の前の泉に、花の束をさっと潜らせ、水を切ってから、
向い側のベンチにひとり腰掛けて、読書をしている若い娘に、何やら話しかけ、パラの一本を

手渡す。
娘はそれを受け取り、傍らに置く。
男は二言三言ことばをかけるが、けっきょくは断られたようだ。
傍らに置かれたバラを手に取って、立ち去る。
向うへゆっくりと歩いてゆく男のところへ、もうひとりの別な若い男がススーと近寄る。
花売りに小銭を渡し、バラの一本を買う。
そのバラを手に、戻ってきて、さきほどの娘に話し掛け、バラを手渡す。
しばし話を交わしていたが、この男も不首尾に終わった。
手を差し出し、握手をして、立ち去る。
バラはまた脇に置かれた。
〜〜〜〜
食後、ボルゲーゼ公園内を散策した。
カネストレ広場で、左に折れて、ラーゴ(池)の脇を通り、再びポーポロの方へ下り、

教会を見て、再び地下鉄で、テルミニへ戻る。
いつもの、駅のスーパーで、食料(明日の分も)仕入れて、宿に戻った。
まだ午後1時半だが、猛暑の中を歩き回れば、この辺が潮時。
さもないと、脱水症状を起こす。
じっさいノドはカラカラ。
連日、連れと、1リットル入りのビールを2本も空けているが、水分補給のためには、

これ以下ではとても足りない。
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ホテルの受け付けに、チェックインの客が4人並んでいる。
順番と思い、いちおう後に付いて並ぶ。
前の老若の二人が、
「南アフリカカラ来マシタ。二十七歳デス。」
「私ハ七十ダ。ドコソコノ出身ダ。」
などと(英語で)話している。
ヒマがかかりそうだった。
ヒョイと脇からカウンタを覗くと、いつものシニョリータがいる。
単語を頭で整理してから、
「カギだけをもらいたいのですが。けさ預けていきました。」
「部屋の番号は ?
307号室」
と、すぐに、脇から渡してくれた。
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