'02年・イギリス瞥見の巻
12.ヨーク市内
 Full English breakfast を注文し、いつものように、まずシーリアルズを食べ、
 ついで、運ばれて来たメインの食事に取りかかった。
 ところが、今回は文字どおりの "full" E. b. で、量が多すぎ、食べ切れなかった。
 シーリアルは余分だった。
 ブラックプディングなるものを初めて食べる。
 なかなかくせがある。
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 朝のBBCニュース:
Two people have been arrested on suspicion of abduction and murder.

Police say, items of "major interest" have been found at Soham College.
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 朝、宿を出、城壁の方向へ向かい、ステイション・ロウドに出る。
 レンダル・ブリッジのたもとの壁沿いの道を二度、三度と、行き来する。
 壁に寄り掛かって、バスか何かを待っている風な中年の婦人が、我々の様子をみて、
「あなた方は、さっきから、この道を行ったり来たりしている」
 と言って笑う。
「我々は、城壁を、右回りで歩こうか、左回りで歩こうか、とためらっている」
 すると、
「娘ふたりを連れて歩くときは、そういうものです。私も、娘たちと一緒のときは、どうするかを、なかなか決められない」
 と言って、また笑う。
 あえて、抗弁はしなかった。
 このオバサン、よほど眼が悪い。
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 St. Mary's Abbey の廃虚のところから右回りでシティ・ウォールを一周する。
 全部で5キロ。
 9時半から11時半まで2時間かかる。
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 昼は、Cornish pasty (一種の肉パイで、コーンウォール風のパイということらしい)。
 ほかに cheese & bacon pastystrawberry & peach pasty などの味見もする。
 パスティなるものも、いろいろあって、それぞれに味がよく、捨てがたい。
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 フロントの若い女性に、この宿はどれぐらい経っているのかを聞いたら、「400年」と言う。
 「本当に400年か」と言うと、「そうだ」とのこと。
 そんなにもつものなのか、我々の感覚ではいささか捉えにくいのだが、
 そういえば、チェスターのホテルのボードにも、Circa 1680 とあった。
 まんざら嘘でもないのだろう。
 しかも、両方のホテルとも同じように、カギが、現在ふつうに使われているカギとは違っていた。
 昔風な大型の、長さが7、8センチのカギで、どちらも、差し込んで開けるときに、少々こつが要った。
 ひょいと思い付いて、
「このホテルに泊まったというプリンス・エドワードはキングになったのか」と聞くと、
「ならなかった」と言う。
「それでは、のちに何になったのか」と重ねて聞くと、
 何やら冊子を取り出してめくっていたが、頭をかしげて、よくわからないという仕草を示す。
「特別な人にはならなかったのですね」と言うと、
「そう思う」ということだった。
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 4:30 のテレビ Sky News のテロップ:
Two bodies found in a wood of Theftford forest park, around 7 Miles from Mildenhall, Suffolk.

Police have yet to identify 2 bodies found in Suffolk.
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 夜は、steak & kidny pie, custard tart, sherry trifle etc.
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